Simple Tea Life

2024/06/23 22:48

ハス茶(ロータスティー)とは


皆さまはハス茶と聞いて、どんなお茶を想像されますか?

もしかすると、ハスの美しいピンク色の花びらを乾燥させたものを思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかし、実際のハス茶は、ハスの花びらを乾燥させた花びら茶ではありません。


ハス茶とは、乾燥した茶葉にハスの香りを移したお茶のことを指します。

香りを移す前の乾燥した茶葉はすでに製茶されており、そのままお茶としても飲むことができます。

この茶葉に、その日に収穫した新鮮なハスの花を混ぜ、丁寧に香りづけをしていきます。


ベトナムに詳しい方は、こうしたハス茶についてご存知かもしれません。

しかし、多くの方はハス茶に対して抵抗感を持っているように感じます。泥臭かったり、薬品のような香りがしたり…。

こうした不快な香りがする主な原因は、香りづけの工程にあります。香りづけの際に鮮度の落ちたハスの花を使用すると泥臭さや腐敗臭が出てしまったり、コストを抑えるためにスプレーなどの香料を使うと薬品のような匂いがしてしまうことがあります。

また、香りを強くしようと茶葉に対して過剰な量のハスの花を使うと、天然のハスの花を使っていても不快に感じられることがあります。

香りづけの方法や使用する素材など、微妙な違いで香りが大きく変わってしまうのです。


ハスの香りづけはベトナムで伝統的に行われていますが、非常に高度な技術が必要で実は難易度が高いのです。




完全無農薬のハス茶が出来るまで


美しい蓮の花が池の中から力強く咲き誇る姿はとても印象的です。

しかし、ハスが生えている池には、様々な魚が生息しています。この魚がハスにとって大敵なのです。

池の魚はハスの幹を食べることでハスを痛め、枯らしてしまいます。


本来なら農薬を使って魚を除去するのが早いのですが、農薬を使うとその農薬が大事なハスに直接影響を及ぼしてしまいます。

そのため、私たちの提携農家は農薬を使わずに魚の駆除を試みています。具体的には以下の方法で魚を駆除しています。


1. 池の水を抜く: 池の水を抜き、土を乾燥させて魚を駆除します。

2. 池の水を入れる: 池に水を入れ、ハスの成長に必要な環境を整えます。


当初、池の水を一度抜けば魚を完全に駆除できるという計画でした。

しかし、実際に水を抜いて魚を駆除した後に池に水を入れると、土の中に潜んでいた魚の卵が孵化し、魚たちが再び増えてしまいました。

そのため、再度池の水を抜いて魚を駆除するという工程を複数回繰り返しました。

非常にアナログな方法ですが、農薬を使わずにハスを魚から守る唯一の方法だと考えています。





Simple Tea Life (シンプル・ティー・ライフ)のこだわり


Simple Tea Lifeで使用している全てのお茶はオーガニックです。

お茶の香りづけに使用する全ての花も徹底的に無農薬にこだわっています。

私たちは、ベトナムでこれだけ質にこだわって頑張っている生産者がいることを、多くの方に伝えたいと考え、徹底的にこだわった「安心安全な完全無農薬の蓮ハス茶」をお届けできるよう努力しています。


その味わいは、ハスの甘い香りに包まれ、まるでハスが満開に咲き誇る蓮池が目の前に広がるような優雅で優しい味わいです。

しっかり大地のエネルギーを吸い取り、自然に近い状態で栽培され、口に含んだ瞬間スーっと体に浸みわたります。


忙しい日々の中で「ほっと一息つきたい時」や「気分を変えたい時」など、そんな大切な時間のお供になれるお茶だと嬉しいです。